『残像に口紅を』TikTok超話題帯
『残像に口紅を』(中公文庫)TikTok超話題帯
けんごさん(https://www.tiktok.com/@kengo_book?)がTikTokで『残像に口紅を』を紹介されたのが7/27。連載当初よりその実験性が、単行本刊行時は袋とじに包まれたその結末が大きな話題となった本作。文庫化ののちも『アメトーーク!』「本屋で読書芸人」(2017/11)でのカズレーザーさんによる紹介で脚光を浴びロングセラーとなっていましたが、TikTokでの紹介ではまた新たな読者のもとに届いたようです。再生回数が増えるとともにネット/リアル書店の区別なく売れていき、在庫の補充分も続々と売切、さらにはお盆の重版(2021.8.15 20刷)、そして今回の重版と新しく作られたPOPとともに書店の平台に並んでいます。とても嬉しいです。ほかの作品にも手を伸ばしてくれるひとがいればもっと嬉しい。
紹介記事もいっぱい。
「偽文士日碌」連載終了
「偽文士日碌」
- 「あとがき」2021.8.23
十三年もの長き間、楽しませていただきました。多くの作品、イベント、大切なひとたち、忘れません。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
『あるいは酒でいっぱいの海』復刊♪
『あるいは酒でいっぱいの海』
- 初版発行/2021.8.20 河出文庫 つ 1-4
- 並製本 A6版 カバー/帯(水色)256頁
- カバーイラスト/柳原良平 カバーデザイン/坂野公一+吉田友美(welle design) カバーフォーマット/佐々木暁
- 定価/630円+税 ISBN 978-4-309-41831-5 C0193
- 帯惹句/筒井康隆・幻のショートショート集! 奇想天外なアイデア、黒い笑い、ロマンチック、そしてアッという結末。数ページに物語の魅力がぎっしりの全30篇 資料篇+詳細な解説付き(日下三蔵)
- 収録作品/「あるいは酒でいっぱいの海」p9「消失」p13「鏡よ鏡」p15「いいえ」p17「法外な税金」p19「女の年齢」p21「ケンタウルスの殺人」p23「トンネル現象」p42「九十年安保の全学連」p54「代用女房始末」p61「スパイ」p65「妄想因子」p69「怪段」p73「陸族館」p77「給水塔の幽霊」p81「フォーク・シンガー」p85「アル中の嘆き」p88「電話魔」p91「みすていく・ざ・あどれす」p94「タイム・カメラ」p97「体臭」p100「善猫メダル」p103「逆流」p107「前世」p110「タイム・マシン」p113「脱ぐ」p123「二元論の家」p140「無限効果」p164「底流」p181「睡魔のいる夏」p206「『ケンタウルスの殺人』解決篇」p217「あとがき半分・解説半分」p219/「集英社文庫版解説」(山野浩一)p223 「資料篇」『にぎやかな未来』三一書房版「解説・あとがき」『笑うな』単行本版「あとがき」/「解説」(日下三蔵)
『あるいは酒でいっぱいの海』が復刊! 柳原良平氏の単行本版イラストを使用した、元本に近いデザインが嬉しいです。あの「到着」読後の星新一さんの一言を紹介した伝説の『にぎやかな未来』解説・あとがきなど資料も充実。日下三蔵さんによる解説も筒井さんのショートショート集を『にぎやかな未来』から解説した、書影もたっぷりの充実した内容です。蒸し暑い夜はビールを飲みながら「睡魔のいる夏」を読みましょう。