筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

「文藝春秋」にインタビュー記事

「「美女」は消えますか?」

  • 文藝春秋>2022.2 p300-p307
    • 「三十年前の「予言」どおりに」「小説は書かれた時代の表現」「死ぬまで追いつめてはならない」「表現者は反論してほしい」「大多数は気楽な「いいね」」「もう長編も短編も書かない」「表現の自由を守るためには」

 『残像に口紅を』、差別語、「炭坑のカナリヤ」としての作家、断筆宣言、戦争、表現の自由と人権、電子空間での人の凶暴性…。筒井さんの揺るぎない考えを改めて示されたインタビューです。必読。

『人類よさらば』発売♪

『人類よさらば』

  • 初版発行/2022.1.20 刊/河出書房新社河出文庫 つ 1-5) 短篇(37篇)集 編集/日下三蔵
  • B6判 並製本 313頁 カバー 帯(ピンク)
  • 定価/本体 740円+税 カバーデザイン/坂野公一+吉田友美(welle design)カバーイラスト/真鍋博小笠原豊樹「宇宙の千夜一夜物語」校正原画) カバーフォーマット/佐々木暁
  • ISBN 978-4-309-41863-6 C0193
  • <収録作品>「傍観者」(NULL版)p9「傍観者」(毎日新聞大阪版版)p17「人類よさらば」p20「大怪獣ギョトス」p24「ひずみ」p27「悪魔の世界の最終作戦」(眉村卓との合作)p35「ほほにかかる涙」p48「女スパイの連絡」p61「EXPO2000」p65「マルクス・エンゲルス中共珍道中」(未完稿)p72「岩見重太郎」p77「児雷也」p89「最後のCM」p100「差別」(一人称)p106「社長秘書忍法帖」p109「黄金の家」p136「タバコ」p141「訓練」p143「ブロークン・ハート」p145「ナイフとフォーク」p149「アメリカ便り」p152「香りが消えて」p154「タイム・マシン」p157「脱走」p160「レジャーアニマル」p163「睡魔の夏」p165 マッド社員シリーズ「更利萬吉の就職」p172「更利萬吉の通勤」p182「更利萬吉の秘書」p192「更利萬吉の会議」p202「更利萬吉の退職」p216 「佐藤栄作ノーベル賞」p228「クラリネット言語」画・つついやすたか 写真・中村誠 p238「信州信濃の名物は。」p277「本陣の怪異」p281「謹賀新年 寅年」p293「謹賀新年 卯年」p295/「編者解説」日下三蔵 p296 
  • 【註】「信州信濃の名物は。」「本陣の怪異」「謹賀新年 寅年」「謹賀新年 卯年」は著作初収録。
  • 【註】「香りが消えて」は加筆あり。
  • 【註】「本陣の怪異」は「秋雄」「寿美子」「利吉」の順が「利吉」「秋雄」「寿美子」となっている。

 全集・コレクション収録の文庫未収録作・角川文庫再編集短篇集の初収録作に、著作初収録の四篇も加えた、オリジナル編集の一冊です。ありがたい。

筒井康隆氏についての…2021

本年も残すところあとわずかとなりました。
日常は戻りつつあるように思えますが、それはかつてあった日常とは異なることもまたわかっていて、それが心の底にずっと澱のように溜まり続けています。

それでも今年は「波」での掌篇小説館連載に加え、各誌への短篇群に力をいただきました。心に残る対談・インタビューも多くありました。「偽文士日碌」、長年にわたる連載に感謝いたします。「川のほとり」を収めた『ジャックポット』、未知の映画に多く出会えた『活劇映画と家族』、忘れません。けんごさんによるTikTok紹介で『残像に口紅を』が新たな読者のもとに届き、またテレビで『現代語裏辞典』にもスポットが当たりました。『世界はゴ冗談』文庫化、『あるいは酒でいっぱいの海』『東海道戦争』復刊もありがたかったです。「佇むひと」「夢の検閲官」の海外での映像化は観られる日を楽しみにしています。
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筒井康隆氏についての…2021」です。
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「川のほとり」/「深夜便」/筒井康隆掌篇小説館/「佇むひと」映像化「STANDING WOMAN」/『富豪刑事Balance:UNLIMITED』グッズ/『ジャックポット』/『筒井伸輔画集』/「圧倒的な知識と“拡張解釈”の作家・小松左京」/「白蛇姫」/「われらの地図」/筒井伸輔さんの特別展示/「創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー」/「新領域」の作品群/筒井康隆さん、最新短編集「ジャックポット」で昨年死去の愛息との“再会”描く/「伸輔は皆から好かれていました」/「『枯淡の境地』でもあり、自分のパワーを試す作品」/「長篇はもう書きません、と言うか、書けなくなりました」/「官邸前」/一ツ木皆無/「波」表紙の筆蹟/News Picks/「執筆は享楽。作家62年目、文豪の胸の内」/蓮實重彦氏との往復書簡/「本質」/「言葉の奔流 死を見つめて」/川和孝さん死去/「失われた時をかける女を求めて」/「お時さん」/「羆」/遊び心満載の短編集/映画「騙し絵の牙」/「コロナ禍の狂騒に何思う 筒井康隆さん最新作「ジャックポット」」/体験のような虚構/86歳「書けなくなるまで書く」」/純SF/「美食禍」/「楽屋控」/「夜は更けゆく」/表現の自由と人権/「電脳筒井線」から三十年/『世界はゴ冗談』文庫化/「夢工房」/小林亜星さん死去/「怪物たちの夜」での共演/「お咲の人生」/『パンデミック日記』/『活劇映画と家族』/家族と疑似家族/「宵興行」/「盟友・筒井康隆が語る小松左京」/イチ押しの小松左京作品5冊/「偽文士日碌」連載終了/『日本短編漫画傑作集 少年青年漫画編』6巻 とり・みき「わが良き狼」/「離婚熱」/「武装市民」/「往復書簡 笑犬樓vs.偽伯爵」/『あるいは酒でいっぱいの海』復刊/死生観はハイデガー一筋/「手を振る娘」/けんごさん、TikTokで『残像に口紅を』紹介/NODA・MAP番外公演『THE BEE』/「傑作は紫煙の中から生まれる」/「夜来香」/「すべて出し切った」と言える幸せ/ここはコロナの別れ道。/「コロナ追分」/「作者自身を追いつめることができる文章」/「“SFの巨匠”が伝える現代への警鐘」/ハヤカワ文庫JA1500番到達記念復刊フェア/『東海道戦争』復刊/「なにがあろうとも、僕は長く生きようと決めている」/「塩昆布まだか」/『作家と酒』/「最後のクリスマス」/『SFマンガ傑作選』/「横恋慕」/「文士と夜警」/「正道の強み」/「夢の検閲官」映像化『LeCenseurdesRêves』/瀬川昌久さん死去/『人類よさらば』/「プレイバック」

来年は早々に『人類よさらば』発売、新潮2月号での「プレイバック」がありますね。筒井ワールドの主人公が一挙出演! 楽しみでなりません。

皆さま、来年も元気でお会いしましょう。

『現代語裏辞典』重版出来

『現代語裏辞典』(文春文庫)新帯

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  • 2021.12.20 2刷に新帯がかけられた
  • 帯惹句/ベストセラーにして超ロングセラー。日本語がひっくり返って笑い出す、一家に一冊の「読む辞典」 テレビで話題沸騰! 裏面=本文より「辞典」の項の引用+驚異の12,000項目! あらゆる常識を吹き飛ばす、もっとも笑いに満ち、もっとも危険で、もっとも豊かな辞典。
  • 【註】背表紙のタイトル・著者名は白抜き文字に変更されている。