筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

『誰にもわかるハイデガー』文庫化

『誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義』

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  • 初版発行/2022.3.20 発行/河出書房新社河出文庫 つ1-6)
  • B6判 並製本 155頁 カバー 帯(赤)
  • 定価/690円+税 カバーデザイン/鈴木成一デザイン室 カバーイラスト/サイトウユウスケ カバーフォーマット/佐々木暁
  • ISBN 978-4-309-41879-7 C0110
  • 帯惹句/"死"について知りたいあなたに贈る世界一わかりやすい『存在と時間』講義。これが教授の遺言だ。 帯裏=『残像に口紅を』と『文学部唯野教授』の連載で、胃に穴が2つあいて入院し、死について考えたことが結実した伝説の講義! 唯野教授の仮面を脱いだ筒井康隆のご挨拶を書き下ろしで収録 やあやあやあ。お久しぶりです。
  • <収録作品>ハイデガーの基本用語 p6/「文庫へのまえがき 筒井康隆からのメッセージ」p9/第一講 p13 1 なぜハイデガーか? 2 「現存在」ってどんな存在? 3 実存とは人間の可能性のこと 第二講 p61 4 死を忘れるための空談(おしゃべり) 5 「時間」とは何か? 6 現代に生きるハイデガー/解説「『誰にもわかるハイデガー』への、わかる人にだけわかる補遺」大澤真幸

 NHK『100分de名著』来月がハイデガーというタイミングで待望の文庫化です♪

「文藝春秋」にインタビュー記事

「「美女」は消えますか?」

  • 文藝春秋>2022.2 p300-p307
    • 「三十年前の「予言」どおりに」「小説は書かれた時代の表現」「死ぬまで追いつめてはならない」「表現者は反論してほしい」「大多数は気楽な「いいね」」「もう長編も短編も書かない」「表現の自由を守るためには」

 『残像に口紅を』、差別語、「炭坑のカナリヤ」としての作家、断筆宣言、戦争、表現の自由と人権、電子空間での人の凶暴性…。筒井さんの揺るぎない考えを改めて示されたインタビューです。必読。

『人類よさらば』発売♪

『人類よさらば』

  • 初版発行/2022.1.20 刊/河出書房新社河出文庫 つ 1-5) 短篇(37篇)集 編集/日下三蔵
  • B6判 並製本 313頁 カバー 帯(ピンク)
  • 定価/本体 740円+税 カバーデザイン/坂野公一+吉田友美(welle design)カバーイラスト/真鍋博小笠原豊樹「宇宙の千夜一夜物語」校正原画) カバーフォーマット/佐々木暁
  • ISBN 978-4-309-41863-6 C0193
  • <収録作品>「傍観者」(NULL版)p9「傍観者」(毎日新聞大阪版版)p17「人類よさらば」p20「大怪獣ギョトス」p24「ひずみ」p27「悪魔の世界の最終作戦」(眉村卓との合作)p35「ほほにかかる涙」p48「女スパイの連絡」p61「EXPO2000」p65「マルクス・エンゲルス中共珍道中」(未完稿)p72「岩見重太郎」p77「児雷也」p89「最後のCM」p100「差別」(一人称)p106「社長秘書忍法帖」p109「黄金の家」p136「タバコ」p141「訓練」p143「ブロークン・ハート」p145「ナイフとフォーク」p149「アメリカ便り」p152「香りが消えて」p154「タイム・マシン」p157「脱走」p160「レジャーアニマル」p163「睡魔の夏」p165 マッド社員シリーズ「更利萬吉の就職」p172「更利萬吉の通勤」p182「更利萬吉の秘書」p192「更利萬吉の会議」p202「更利萬吉の退職」p216 「佐藤栄作ノーベル賞」p228「クラリネット言語」画・つついやすたか 写真・中村誠 p238「信州信濃の名物は。」p277「本陣の怪異」p281「謹賀新年 寅年」p293「謹賀新年 卯年」p295/「編者解説」日下三蔵 p296 
  • 【註】「信州信濃の名物は。」「本陣の怪異」「謹賀新年 寅年」「謹賀新年 卯年」は著作初収録。
  • 【註】「香りが消えて」は加筆あり。
  • 【註】「本陣の怪異」は「秋雄」「寿美子」「利吉」の順が「利吉」「秋雄」「寿美子」となっている。

 全集・コレクション収録の文庫未収録作・角川文庫再編集短篇集の初収録作に、著作初収録の四篇も加えた、オリジナル編集の一冊です。ありがたい。