映画『時をかける少女』(原田知世版)
- 1983.7.16公開(併映/『探偵物語』)
- 角川春樹事務所作品 配給/東映 製作協力/P・S・C
- 監督/大林宣彦 脚本/剣持亘 潤色/大林宣彦 撮影監督/阪本善尚 音楽監督/松任谷正隆
- キャスト 芳山和子/原田知世 深町一夫/高柳良一 堀川吾朗/尾美としのり 神田真理子/津田ゆかり 福島利男/岸部一徳 立花尚子/根岸季衣
- 主題歌『時をかける少女』(詞・曲/松任谷由実 編曲/松任谷正隆 歌/原田知世) 挿入歌『愛のためいき』(詞/平田穂生 曲/大林宣彦)
原田知世の初主演映画『時をかける少女』は1983年7月16日、全国東映系で公開されました(薬師丸ひろ子主演『探偵物語』併映)。広島県尾道でのロケを中心に、細やかな少女の心情を紡ぎあげるようにして描かれたこの映画は、多くの人の心をとらえ、ロケ地を訪れる人々が絶えないほどのヒット作品となりました。
タイムリープという、人の思い通りにならない時間をかける能力を得た少女の、それでも(いやそれ故に)どうにもならない運命と愛の哀しさを、原田知世の凛とした所作、翳りを帯びた映像が彩っている名作だと思います。
エンドロールに流れる一連の場面はそのまま女優・原田知世の誕生に対するカーテンコールのようで、今見るとスタッフも観客も皆一緒になって彼女を讃えているような、ちょっと不思議な気さえします。
なお上の写真はシナリオ・準備稿2。卍さんにご提供いただきました。ありがとうございます。
- チラシ・前売券・パンフレット
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- チラシ(B4判2つ折)
- パンフレット(A4判・32頁)
(なお映画ポスターは4種が確認されている)
- 主な関連出版物
- ビデオ・DVDほか
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- ビデオ
- VHD
- 発売日不詳 パックインビデオ VHPP68004 ジャケ/実験室
- VCD
- 発売日不詳 シネマサプライ VCD039 ジャケ/教室
- LD
- DVD
- 2000.12.22 PI,ASM/角川書店 ジャケ/教室
- 2000.12.22 PI,ASM/角川書店 KABD21 角川ヒロイン第一選集に収録 ジャケ/実験室ネガポジ
- 2003.3.21 角川エンタテインメント 原田知世ベストセレクションボックスに収録
- 2006.10.20 角川エンタテインメント 単体再発売 ジャケ/期間限定3割引
家の何処かにあって出てこないものが多くて不完全です。写真はビデオ初発売時のポスター。ちょっと珍しいかも。
- レコード・CD
(なお主題歌シングルは2004年2月「タイムスリップグリコ 青春メロディーチョコレート」で8cmCDとしてジャケ違い2種とも復刻された)
- グッズ
何種類出たかは定かではない。写真はしおり(ラベンダーの香りつき)、手札カード、レターセット、下敷き。
- 受賞歴
ふう、疲れた。本来は映像ものの整理をきちっとやらねばならないのだろうが、この方面は専門ではないのでご寛恕ください(じゃあ何が専門だと言われても困りますが)。ほかにも主題歌の収録されたアルバムとか松任谷由実自身も含めたカバーヴァージョンとか、突き詰めていこうとすればきりがない。とり・みきやゆうきまさみの著作にしてもそうだなあ。知世ちゃんの写真集や『時の魔法使い』とかね。
なおこの角川版『時かけ』については「シナリオ・時をかける少女」(初出/<SFアドベンチャー>1983.6)を忘れることは出来ません。特に最後のあの一節は強烈でした。内田有紀版のエンディングでも、とある一節を思い出したなあ。
『時かけ』ミニ特集、次回は角川文庫版『時かけ』その3です(なお全集4巻『時をかける少女 緑魔の町』はいつかまとめて紹介させてください)。