『西遊記』(弓館芳夫/訳)
- 1939.8.10初版(戦時体制版) 第一書房/刊
「漂流ー本から本へ」第3回の予習に弓館芳夫版『西遊記』を探し出してきました。私の持っているのは1940年(昭和15年)12月発行の第四版(15,000部発行で累計41,000部)です。五年ほど前に古書店で見つけ入手したのですが、もう滅茶苦茶おもしろかったです。
パッと開いた頁を引用…(一部かな改めてます。すみません)。
「日当一円五十銭ぐらいで雇うモデル女でさえ、美術家たちは美の極致として随喜渇仰しているが、それが観世音菩薩の裸体なんだから、その美しさ加減とても同日の談じゃない。玉の如き御肌、デリケートな曲線美に、さすがの悟空も眼がくらんでたぢたぢたぢ」