筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

筒井康隆作家生活五十周年記念〜現代語裏辞典ライブ』

 東京カルチャーカルチャーに着いたのは午後3時半。となりのTOYOTAではこども店長が来る、下のZepp Tokyoでもライヴがあるという感じで人がいっぱいだったが、東京カルチャーカルチャーでも昼のイベント「ハガキ職人」がまだ続いていた。入口には講談社星海社からの花。
 開場まではあっという間。リハーサルもあったが、とにかく緊張しまくっていて、特製メニューのひとつ「ウィークエンド・シャッフル」の味も遠い記憶の彼方。
 午後5時、開場。整理番号順に並んでいた方たちが続々と入場。席によってはステージ自体が見辛いところもあるので、まず席を確保して下さいとスタッフの方が呼びかけるも、皆、物販に群がっていく。
 物販は『現代語裏辞典』『壊れかた指南』『ヘル』という文藝春秋刊の著作はもちろん、翻訳や原作コミック等貴重なものも多くあり、それが全て署名入りということもあって、どんどん売れて行く。
 『現代語裏辞典』は4刷の「菊池寛賞受賞」帯版。私も早々に購入。欲しいなあと思っていた、廉価版コミック『七瀬ふたたび』セットや金の星社筒井康隆ジュブナイルセレクション』5冊セットケース入は瞬殺だった。嗚呼。
 午後6時開演。文藝春秋・丹羽さん(ツツイッターの中のひと!)と東京カルチャーカルチャー店長・横山さんが、イベントのきっかけから今日に至るまでの道のりを話され、そしていよいよ筒井さんが満場の拍手に迎えられ壇上に。
 その後、平石さんとともに私もステージに上がらせていただき、筒井さんの作家生活五十周年を祝っての乾杯の後、第一部が始まりました。
 まずはWikipedia生修正ライブ。
冒頭のプロフィール「身長166cm→166.5cmでは?」というところで会場の皆さんが笑ってくれて、緊張が少し解ける。ここはWikipediaのチェックをはじめたときに最初に気付いた疑問点で、ホリプロのHPや筒井さんの公式HPでも「166.5cm」になっているので、何で0.5cm縮めたのかがわからないというようなことを話す。このあたりでそういえばユーストリームでも中継されているんだなあと頭の片隅で思う。
 「映画や漫画に没頭」の「没頭」は「熱中」に。「IQ178」は高いほうの「IQ187」にと、どんどん修正は進む。「政府設置の特別科学学級」は「大阪市設置の特別教室」に(ここは「終戦までの1年程、」というのも「終戦後」だったが直せず)、「父親の金をくすね、母親の着物を質屋に」は「父親の蔵書や母親の着物を古本屋に」と、筒井さんのほうから具体的な修正もいただいた。「漫画少年」のところでは、「読書らん」に採用された当時中学二年生だった筒井さんの手紙のコピーを、「東の仲代達矢、西の筒井康隆」の箇所では「新劇界 今年のホープ 仲谷昇の進境に期待 関西では久井和子、筒井康隆」と見出しがある新聞記事を、平石さんが提示され、筒井さん自身のことばと資料に基づいた修正が進められたのは有り難かった。
 平石さんと私が特にこだわりたかったのは断筆の部分。平石さんは断筆宣言後発行された、角川版教科書も持参されていたが、ここも筒井さん自らのことばで修正いただき、とても嬉しかった。
 予定より早めにWikipedia生修正は終了。
実を言うと事前チェックで「?」と思った箇所は本当にいっぱいあって、例えば

  • 「また毎日放送のテレビ番組に家族総出で出演したりもしている」→1960年7月6日(水)13:00〜「婦人ニュース 空想科学一家」は朝日テレビ
  • 「単行本の表紙には「張め。殺す。」「この源」…」→単行本ではなく、文庫の表紙カバー。
  • 「『ジーザス・クライスト・トリックスター』を上演、筒井自身が主役を演じ、14日間の全日程すべて満席」→1982・3・31〜4・10の11日間(14ステージ)

などなどデータや記述の明らかな誤りではないかと思われるものもあったのだが、「誤字」も含め、とても全てが修正出来るという感じではなかった。お許しください。

続いては「筒井さんに10の質問」。何かへろへろなので、レポートは明日以降に続きます。