筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

筒井康隆作家生活五十周年記念〜現代語裏辞典ライブ』

 休憩の後はこのイベントのメインとも言える「『現代語裏辞典』テスト」。席によって分けられたA〜Fまでの6チームの対抗戦で、『現代語裏辞典』から選ばれた項目の説明を早いもの順で当てた数が多いグループが優勝、賞品としてこの日のために作成されたバッジが進呈されるというもの。
 このイベントが『現代語裏辞典ライブ』である以上、『現代語裏辞典』から多くの人が参加出来るよう、真っ先に挙がった企画であり、実は答えられない人が多く盛り上がらないのではないかと、ずっと心配していた企画だった。項目が約12,000。憶えようと思っても難しいのは明らかだった。
 クイズ項目には、ツツイッターリツイートが多かった項目、「助走」「不愉快」「純愛」「尖閣諸島」「蛍光灯」「水割り」などを軸に、たとえわからなくても答えが想像しやすいもの、「カレー」「イラン」「ゴッホ」「都内」等、加えて「回文」「ハイボール」「血祭り」「土俵」「ミュータント」「マンゴー」「セックス」「文字」「初犯」など答えが短めで印象深いものをセレクトしていった。収録されていない項目として「Twitter」「3D」「新潮社」「筒井康隆」も加えた(「ドラッカー」「安全日」なども候補に挙がっていたが時間の都合?でなかった)。
 実際、クイズが始まってみると、次から次へと挙手してくれて、しかも正解してくれるひとが多いことに感激した。ホワイトボードに各チームの正解数を「正」の文字で書いて行くという役はあの場でいきなりふられて戸惑ったが、面白かった。どんな項目がどんな順で出てくるか(とその正解)が書かれた資料がなぜか私の手元になく、答えを聞いて記憶だけで「正解です」などと言っていたのは今から思うと冷や汗ものだった。
 「ミュータント」ではヒントとして「七福神 弁天除けば みな…」という一首が筒井さんから飛び出し、思わず横山さんを見たら汗が吹き出していてちょっと気の毒に。まあ筒井さんのライブですからこんなこともありますよ。
 「Twitter」=「つい言った」、「3D」=「ダメだ。どうしよう。どうでもいいや」、既存項目でも「人殺し」=「法務大臣」という、次回重版から採用されるものも飛び出し、「現代語裏辞典クイズ」は大盛り上がりのうちに終了。A班とC班が最後まで接戦だったが、A班が優勝、全員にバッジが進呈された。
 反省として会場から寄せられた回答を復唱でもして、会場はもとより、Ustreamでもよく分かるようにしなければならなかったことや、挙手を見逃さないように進行出来たかということがある。明らかにB班のかたが早かったのにC班のひとが指されてしまい、後から筒井さんによりB班のその方に得点が与えられたことで救われたということもあった。答えが出なかったときのヒントや新項目の採用判断も含めて、改めて筒井さんに感謝である。
 それにしても長いものを一言一句間違わず答えられた方や問題がスクリーンに出た途端に挙手して正解という方など、皆さんの本気には本当に感動した。ありがとうございました。
 朗読の準備に筒井さんが一時退場。事前に配布されていた「筒井康隆カルトテスト」答え合わせとなりますが、これはまた明日以降に〜。