筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

「『創作の極意と掟』刊行記念イベント」

 会の模様はYouTubeにもアップされました(講談社のご担当者の方に感謝!)ので、前後のことなど、簡単にレポートします。
 開場18時までは招待状で「講談社構内には入れません」とあったので、講談社正面入口前で愚鈍に待ち続けたのですが、門が閉められ、18時2分前になっても受付のほうに動きがないので、通用口を通って受付の方に尋ねたら、「入ってきてください」となったので、いつの間にか出来ていた行列とともに講談社内へ。
 受付を済ませて会場である26階まで直通のエレベーターで案内してもらいました。
 既に入場されている方もそれなり。地下からの通路を入って受け付けてもらえれば入場できたんですねえ(溜息)。
 で、入場早々、とりあえず物販コーナーに。お目当てはやっぱり色紙です。
 「『創作の極意と掟』−小説は誰にも書ける」と書かれた色紙、価格は2000円でした。思っていた値段と差が大きかったので、「おいくらですか」と二回聞く不審な男(笑)。
 他にも筒井さんの翻訳書やら著作が署名入りで販売。台湾版の『おれの血は他人の血』『俗物図鑑』が目に留まり、これってどっちか持っていないはずなんだけど、どっちかわからない(汗)。で、「二冊ともいただけますか」。情けない。
 目玉としては私家版『TWO SHORT STORIES』があったとのこと。残念ですが売切れてしまった後でした。
 『創作の極意と掟』の署名本も入手。とても手触りがよくてたまりません。本文の用紙の手触りも大好き。
 会場は演台を中心に逆V字に席が据えられている感じ。18:30頃にはほぼ満席に。
 司会は須田さん。うーん、美人だなあと見惚れているうちに「それでは筒井さんにご登場いただきます」…と。大拍手でした。
 拍手しながら気になっていたのは、結構演台が高くて、もちろん小さな階段が添えられていたんですが、司会側にあって筒井さんが歩いてこられる延長上にないこと。えーっとと思っていたら、筒井さんは何のこともないようにひょいと演台に駆け上がられたのでした。ほっ。
 で、会の模様はYouTubeにもあるので、詳しくはレポートしませんが、質疑応答ひとつひとつが心に沁みました。想像力、とびきりの女性(誘拐されて犯される境遇には『虚人たち』を思い浮かべたり)、フォークナー、デーデ、「書きたいものを書く」、トポスとしての家・夢、『涼宮ハルヒの消失』(後で調べたら谷川流はたにがわながると読むらしい)、そして星さんとのこと…(後で聞いたところ、質問は記名無のものを筒井さんが見て選ばれたとのこと。用意されたものはあと3、4問しか残っていなかったそうです)。あ、そういえば唯野教授後期講義は松本清張記念館での講演会がそれに近いかもしれません。

で、第26号、PDFが見られます。
 そして東京カルチャーカルチャー以来の「鬼仏交替」。大いに笑いました。饅頭が握りつぶされるところ大好きです。
 拍手と歓声に応えながら壇上からこれもひょいっと下りられた筒井さん(講談社の方が心配して階段のほうに案内しようとしていたのですが)、颯爽と会場を後にされました。かっこよかったなあ。
 筒井さん、司会の須田さん、「群像」出版部、編集部をはじめとした講談社の皆さん、参加された方々、改めてありがとうございました。