筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

情報短信

内田有紀版『時をかける少女』がCS フジテレビ721で3/17より放送

  • CS フジテレビ721 2008.3.17〜3.19
    • 3/17(月)23:00〜23:50  1「土曜日の実験室」
    • 3/17(月)23:50〜24:40  2「 バスルームの告白」
    • 3/18(火)23:00〜23:50  3「 ファーストキス!」
    • 3/18(火)23:50〜24:40  4「 ラベンダーの秘密」
    • 3/19(水)23:00〜23:50  5「 さよなら」

筒井さんご自身も住職役で出演されている、内田版『時かけ』、ビデオは総集編ですのでオリジナル版を、という方は是非。私は見られません。残念。

吉敷竹史(島田荘司)の造型には「富豪刑事」が関わっている?

島田荘司全集』2巻(南雲堂)の月報は、御手洗潔と並んで、島田氏作品の人気キャラクター・吉敷竹史の生みの親でもある、光文社元担当編集・竹内衣子氏と島田氏の対談が掲載されているのだが、そこで興味深い一節があったので紹介。

  • 竹内 『死者が飲む水』の話をして、探偵役の吉敷像の、造型の話になったんですよ。
  • 島田 一回目からもうそうなりましたっけ?
  • 竹内 そうなりました。何故かというと、その当時は筒井康隆さんの富豪刑事というのが流行っていて…。
  • 島田 ああ当時、ありましたっけ。
  • 竹内 あったんですよ。それでその反対を行くのにしようって。そんな富豪じゃなくて、ちょっと影のあるようなキャラクター。(後略)

うーん、『富豪刑事』の単行本は1978年5月、文庫は1984年1月(実際の発売は前年末)、『死体が飲んだ水』(1983年6月 のち『死者が飲む水』と改題)を読んで竹内氏が島田氏に会いに行ったとして、吉敷シリーズ第1作『寝台特急はやぶさ」1/60秒の壁』が出たのが1984年2月。竹内氏が言う「富豪刑事というのが流行っていて…」というのは文庫版のこと?(だとしたら『寝台特急はやぶさ」1/60秒の壁』執筆時間は滅茶苦茶短いですね)。