筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

筒井伸輔展、行ってきました〜♪

 昨日、5/10(土)、ミヅマアートギャラリーで開催中の「筒井伸輔展」に行ってきました。日・月・祭日が休廊のため、なかなかうかがうことが出来ず、悶々としていましたが、ようやく行くことが出来ました。
 飯田橋駅神楽坂側出口から出て、川沿いに市ヶ谷方面へと真っ直ぐ歩くとほどなくミヅマアートギャラリーに。

 階段を上って会場へ。ドアを開けると「聖痕」の挿画が眼に飛び込んで来ます。
ミヅマアートギャラリーFacebookでの写真はこちら。https://www.facebook.com/photo.php?fbid=838863282807887
 最初の回の絵は本文とともに連載時と同じかたちで展示、残る237枚が3枚ずつ真白い壁に整然と並んでいて圧倒されます。新聞やネットで見たりするのとは(当たり前ですが)異なる原画の持つ力を間近で感じました。金や銀などが用いられているものもあり、実際の色がとても美しく印象的でした。
 あの事件から、貴夫と葉月家が辿って来た長い道のりを思い出しながら観ていきました。結末近くでの震災、津波、邂逅、贖罪…、息を呑みました。
 以前の展覧会でスケッチが飾られていた奥の空間に連載のスクラップがあると聞いていたので、今一度、絵と文章をと思って入ろうとしたら、筒井さんがいらっしゃってご挨拶出来ました。
 スクラップは東京と関西版の二種類がそれぞれ二冊。日によってカラーだったりモノクロだったりと地方で違い、和歌山版だけカラーだったこともあるそうです。
 ファイル二册をじっくり見て、やっぱり何度も読み返した大好きな138回の絵を購入させていただくことにしました。貴夫が夏子さんに初めて災厄を告白するエピソード、そして絶滅してしまったかも知れない名産の数々が記された回です。
 伸輔さんにもご挨拶することが出来ました。小さめの作品(12.3×16.5センチ)をこんなに多く展示するのは初めてで展示の仕方も悩まれたそうです。顕微鏡写真の投影からその回の要素を想像し創りあげられた238点は、連載回数を示す白い紙も含め、小さな虫ピンで止められていました(『虚航船団』の虫ピンを思い出したり)。
 筒井さんと伸輔さんのWサインが入った『聖痕』『壊れかた指南』(奥の空間には靴を脱いで上がれる部屋があり、そこでは『壊れかた指南』の表紙を飾った作品が展示。蜜蝋の質感を感じることが出来ます)も無事入手。いろいろとお話をおうかがいして(内田春菊さんと内田さんの『最近、蝶々は』を映画化された友松直之監督も見えられていました)、閉廊少し前に失礼しました。
 伸輔さん、筒井さん、スタッフの皆様、楽しいひとときをありがとうございました。
 会期は5/31まで。『聖痕』の絵を一時に観られる機会はこれを逃すとありません。皆さん、是非足をお運び下さい。