『駝鳥』出版記念 福井江太郎 ライブペインティング&サイン会
- 2015.9.21 紀伊国屋書店新宿店
行ってきました、紀伊国屋書店新宿店。1F店前に設置されたイベントスペース、14時に福井江太郎さんが颯爽と登場。上から下まで服はもちろん靴も黒と白のみというスタイル。
最初にこの『駝鳥』という絵本が出来た経緯について。20年以上駝鳥の絵を描き続けていて、ある日、筒井康隆さんの「駝鳥」という短篇があることを知った。一読して、何とか表現してみたいと思い、筒井さんにお願いしたところ快諾をいただいた。筒井さんはこの短篇を絵本にということを驚いておられたが、絵本にしづらい作品だからこそやりたかった。
この作品の主人公は二人(福井さんはふたりとおっしゃっていました)、旅人と駝鳥。旅人を描くことは極力せず、読者自身が旅人となって駝鳥と向き合う、そんな絵本を創りたかったと述べられました。
ライブペインティングは圧巻の一言。約30分ほどで力強く駆ける九羽の駝鳥が描き上げられました。ずっしりと黒々とした胴体、そこから素早く伸びる首と顔、鋭く尖る嘴。躍動する脚、そして煙が立ちこめそうな大地。素晴しかったです。
ライブの後は8Fに移動して複製原画に囲まれた会場でサイン会。名前も入れていただき、ほくほくと帰途につきました。
福井さんの「駝鳥」原画展は明日より30日まで銀座かわべ美術で、またその後も全国で開催されます。是非足をお運び下さい。