本年も残すところあとわずかとなりました。
日常は戻りつつあるように思えますが、それはかつてあった日常とは異なることもまたわかっていて、それが心の底にずっと澱のように溜まり続けています。
それでも今年は「波」での掌篇小説館連載に加え、各誌への短篇群に力をいただきました。心に残る対談・インタビューも多くありました。「偽文士日碌」、長年にわたる連載に感謝いたします。「川のほとり」を収めた『ジャックポット』、未知の映画に多く出会えた『活劇映画と家族』、忘れません。けんごさんによるTikTok紹介で『残像に口紅を』が新たな読者のもとに届き、またテレビで『現代語裏辞典』にもスポットが当たりました。『世界はゴ冗談』文庫化、『あるいは酒でいっぱいの海』『東海道戦争』復刊もありがたかったです。「佇むひと」「夢の検閲官」の海外での映像化は観られる日を楽しみにしています。
「筒井康隆氏についての…2021」です。
「川のほとり」/「深夜便」/筒井康隆掌篇小説館/「佇むひと」映像化「STANDING WOMAN」/『富豪刑事Balance:UNLIMITED』グッズ/『ジャックポット』/『筒井伸輔画集』/「圧倒的な知識と“拡張解釈”の作家・小松左京」/「白蛇姫」/「われらの地図」/筒井伸輔さんの特別展示/「創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー」/「新領域」の作品群/筒井康隆さん、最新短編集「ジャックポット」で昨年死去の愛息との“再会”描く/「伸輔は皆から好かれていました」/「『枯淡の境地』でもあり、自分のパワーを試す作品」/「長篇はもう書きません、と言うか、書けなくなりました」/「官邸前」/一ツ木皆無/「波」表紙の筆蹟/News Picks/「執筆は享楽。作家62年目、文豪の胸の内」/蓮實重彦氏との往復書簡/「本質」/「言葉の奔流 死を見つめて」/川和孝さん死去/「失われた時をかける女を求めて」/「お時さん」/「羆」/遊び心満載の短編集/映画「騙し絵の牙」/「コロナ禍の狂騒に何思う 筒井康隆さん最新作「ジャックポット」」/体験のような虚構/86歳「書けなくなるまで書く」」/純SF/「美食禍」/「楽屋控」/「夜は更けゆく」/表現の自由と人権/「電脳筒井線」から三十年/『世界はゴ冗談』文庫化/「夢工房」/小林亜星さん死去/「怪物たちの夜」での共演/「お咲の人生」/『パンデミック日記』/『活劇映画と家族』/家族と疑似家族/「宵興行」/「盟友・筒井康隆が語る小松左京」/イチ押しの小松左京作品5冊/「偽文士日碌」連載終了/『日本短編漫画傑作集 少年青年漫画編』6巻 とり・みき「わが良き狼」/「離婚熱」/「武装市民」/「往復書簡 笑犬樓vs.偽伯爵」/『あるいは酒でいっぱいの海』復刊/死生観はハイデガー一筋/「手を振る娘」/けんごさん、TikTokで『残像に口紅を』紹介/NODA・MAP番外公演『THE BEE』/「傑作は紫煙の中から生まれる」/「夜来香」/「すべて出し切った」と言える幸せ/ここはコロナの別れ道。/「コロナ追分」/「作者自身を追いつめることができる文章」/「“SFの巨匠”が伝える現代への警鐘」/ハヤカワ文庫JA1500番到達記念復刊フェア/『東海道戦争』復刊/「なにがあろうとも、僕は長く生きようと決めている」/「塩昆布まだか」/『作家と酒』/「最後のクリスマス」/『SFマンガ傑作選』/「横恋慕」/「文士と夜警」/「正道の強み」/「夢の検閲官」映像化『LeCenseurdesRêves』/瀬川昌久さん死去/『人類よさらば』/「プレイバック」
来年は早々に『人類よさらば』発売、新潮2月号での「プレイバック」がありますね。筒井ワールドの主人公が一挙出演! 楽しみでなりません。
皆さま、来年も元気でお会いしましょう。