- 『童貞小説集』(小谷野敦/編 ちくま文庫)には「喪失の日」は収録されませんでした。この書は三木卓「炎に追われて」を紹介したいがために編んだといっても過言ではないらしいのだが、収録されたらさぞヴァラエティに富んだ一冊になっただろうにと残念。
- 7日発売の<新潮>10月号には東浩紀・桜坂洋合作による「キャラクターズ」(200枚)が掲載。『All You Need Is Kill』を借りてきたばっかりだというのになあ…。
- 新潮社 ガルシア・マルケス全小説 8月配本「愛その他の悪霊について」(旦敬介/訳)巻末収載の鼓宗編「ガブリエル・ガルシア=マルケス年譜」は48頁にも及ぶ力作。各年末尾にはその年の(代表的な? マルケスになにかしら縁のある?)海外文学作品が何篇か掲載されていて、知らない作家や作品を見て読みたくてたまらなくなるのが困りもの。例えばボラーニョ(チリの作家)『未熟な探偵たち』、ポニアトウスカ(メキシコの作家)『天空の肌』、ジャルディネリ(アルゼンチンの作家)『記憶の審判』等々…。新潮社は責任をとって翻訳してくれるのかしらん。