最近読んだ本からふたつ。
1991.2.6の日記で筒井さんの名前。『怖がる人々』での五郎八航空についてのちょっとおもしろいエピソードも。瀬戸川猛資氏と和田氏の貴重な対談「SFの世界」も収録。おすすめです。
著者渾身の江神シリーズ四作目。物語の終盤近くのとある会話を紹介。
「ああ、判るな。俺も不思議なマチものには弱い」望月が面白がってくれた。「不思議な<街>でもがきながら不思議なマチの話もするのも一興やな。マリアの原体験になったのはどの小説や?」
「そりゃあ、やっぱり筒井康隆の『緑魔の町』ですよ」
「『そりゃあ、やっぱり』か。ふむ、今ここで語るにふさわしいな」
と、このあとひとしきり『緑魔の町』について語られます(他に不思議な<マチ>ものとしてカリンティ『エペペ』なんかも出てきたりします)。