先日のトークイベントの際、『筒井康隆コレクション』の編者・日下三蔵さんより「お知らせしたいことがあるので、終演後にでも…」と申し出をいただき、平石さんと楽屋にうかがったところ、戸田和光さん経由で入手されたという、「地底人 マグマ族」というジュヴナイル短篇を教えていただきました。掲載誌は「中学の科学(2・3年)」という学習研究社の雑誌で、見たことのないものでした。目次にはクレジットがないものの作品の扉頁には「文・筒井康隆」と。小説の新発掘は数年ぶりのことです。
帰宅後、戸田和光さんに連絡させていただき(戸田さんの労作『国内戦後ミステリ作家作品目録 極私的・拾遺集』発刊の際、メールをやりとりさせていただいたことがありました)、お礼を伝えたところ、ありがたいことに平石さんによる作品リストをチェックいただき、結果、さらに1篇のショートショート新発掘と1篇の初出が判明しました。戸田さん、教えていただいた日下さん、本当にありがとうございました。
発掘された小説は以下の2篇。
- 「地底人 マグマ族」<中学の科学(2・3年)>1966.2
- 「レジャーアニマル」<ダイヤモンドサービス>6号 1971.11
「ダイヤモンドサービス」は三菱石油のPR誌。星さんも小松さんも書いておられて、探索誌のひとつでしたが、国会図書館に所蔵がなかっため未調査のまま。今回、慶応大学図書館所蔵分で確認出来ました。戸田さんの細かな調査がなければ埋もれたままだったと思います。改めてお礼申し上げます。
また初出判明は以下の1篇。
- 「踊る星」<スポーツニッポン>大阪版1968.1.1
こちらは平石さんに国会図書館で現物を確認していただきました。いつもありがとうございます。
一気にいろいろ来たのでとても嬉しいです♪ 皆様に感謝感謝です。