筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

日本芸術院会員

日本芸術院会員

 令和5年度日本芸術院【第二部(文芸)】第七分科(小説・戯曲)会員候補者として2月8日に日本芸術院長より文部科学大臣に上申され、令和6年3月1日付けをもって、文部科学大臣より発令の予定とのことです。
 報道発表資料記載の推薦理由は以下の通りです。
「筒井康隆氏はSF作家として出発したが、その後、小説ジャンルの様々な可能性を実験的な手法(ユーモア・諧謔性、物語性、言語遊戯と批評性)を駆使して、優れた作品を生み出してきた。
それらの作品は多くの熱心な読者を獲得し、今も魅了し続けている。代表作に「虚人たち」(泉鏡花文学賞)、「夢の木坂分岐点」(谷崎潤一郎賞)、ベストセラーの「文学部唯野教授」、「朝のガスパール」(日本SF 大賞)、「わたしのグランパ」(読売文学賞・小説賞)などがあり、現在も旺盛な創作活動を続けている。その顕著な業績は、日本芸術院会員に最も適しい作家と言える」
 おめでとうございます。

筒井康隆氏についての……2023

今年も残すところわずかとなりました。

「波」でのシリーズ連載は姿を変え雰囲気を変え、読んでいるこちらも毎回楽しかったり胸が痛かったりの日々でした。タイトルが予告されていた「カーテンコール」「プレイバック」を含む三年間の掌篇群を収めた最新作品集『カーテンコール』、まさに精髄を極めた一冊でした。「花魁櫛」の載ったコンビニ袋を隣の公園で読んだこと。松山で聞いた「川のほとり」。忘れられません。そして「波」での筒井康隆掌篇小説館。「夜は更けゆく」の危うさ。「文士と夜警」から「プレイバック」への流れ。どれも大好きです。とり・みきさんによる装画も素敵な、大切な一冊となりました。

大江健三郎さん。豊田有恒さん。筒井さんのイベントで何度もお顔を拝見しました。心に残る作品も多くあります。改めてご冥福をお祈りします。

『カーテンコール』刊行でインタビューも多く掲載され、テレビでのご出演もありました。長年のファンに対する言葉、ありがたかったです。

そして「東京にて 神戸にて」「心境螺旋」といった、新たな作品にも心躍りました。筒井さんの作品を読み続けられることの喜びをかみしめています。

では「筒井康隆氏についての…2023」です。

モナドの領域』文庫化/『パプリカ』X-girlコラボ/MAYLA パプリカアイコニックイヤオブジェ/「老耄美食日記」/『ジャズ大名』舞台化/PAPRIKA×SEVESKIG-RADIO CLUB展/パーコーメン/大江健三郎氏死去/永遠の大江健三郎文学/「お詫びその他。」/「老耄倹約日記」/「老耄よりの忠告」/「T-PROJECT vol.15『人間狩り』+『改札口』」/「老齢と喫煙」/両切りピースからモア、ヴォーグ、そしてケント/「カーテンコール」/アニメーション『時をかける少女』再上映/「テロと戦時下の2022-2023日記リレー」/「ビーバップ・ハイヒール復活スペシャル」/喫煙者の家/「美食日記ふたたび」/頭木弘樹編『うんこ文学』/「ミュージカル『時をかける少女』」/「幾たびも美食日記」/『カーテンコール』/「老化」/とり・みき/「ネネとりっちゃんと」/桐野夏生『日没』/「プレイバックはカーテンコールのあとで」/「心臓と血管」/「山号寺号」/「老耄へとへと日記」/徹底駆除/「これがわが最後の作品集になるだろう。」「信じていません!」担当編集者/ダ・ヴィンチWeb『カーテンコール』刊行特集/「文学の可能性に挑み続け」/「大江さんからの手紙」/「時代遅れの大阪万博なんてやめたらいいのに 来年90歳、筒井康隆が見る世界、そして日本」/「「筒井康隆」というジャンル作った」/「東京にて 神戸にて」/「あらゆることを書き尽くした」/「王様のブランチ」/「常識捨て何でも書く」/「私の愛読書『同時代ゲーム』」/「「最後の作品集」筒井康隆のたくらみ」/「現在に相応しいテーマか」/「終幕を飾る掌編集」/「ニュースLIVE!ゆう5時」/「わりと傑作です」/「アルコール・煙草・ジャズ」/「Street Fiction by SATOSHI OGAWA」/「心境螺旋」/豊田有恒氏死去/「『新装版 大江健三郎同時代論集 10 青年へ』推薦文」/筒井康隆笑劇場/「忘れられぬ人びと」/「夜を抱いて走る男

本年もお世話になりました。皆様、よいお年をお迎えください。