筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

筒井康隆×内藤誠トークショー

  • 2007.11.17 18:20〜 一角座(上野)

ということで行ってきました、トークショー! せっかく上野に行くのだからと不忍口から出てまずは上野古書センターへ。<問題小説>が結構あったのですが、欲しかった「バブリング創世記」掲載号はなし(でも「案内人」や「経理課長の放送」掲載号などはありました)で残念。公園内を通って一角座の場所を確認後、まだ時間があるので向かいにある国際こども図書館へ(国会図書館蔵書のうち学年誌や童話などが移動されていることもあって行かなきゃあと思っていたところでした)。盛光社 創作SF・えほんの『あしたはあさの星の上』(石森章太郎)巻末の広告で「かいじゅうゴミイ」が「かいぶつ ばんざい」として告知されていることを確認、あとは<中学二年コース>でとある漫画を探しましたが、該当号がなく詳細は判明しませんでした。
四時頃に一角座へ。来年五月開催予定の「筒井康隆ドラマチックリーディング」(詳細未定)のチラシをもらったり、内藤監督手製による『スタア』『俗物図鑑』DVDをいいなあと思いながら眺めたり、いろいろな人と話したりしているうちに『スタア』の上映が開始。大きな画面で観るのは本当に久しぶりで、坂田明氏の熱演や筒井さん演じる犬神博士(特に左手)に見惚れているうちにエンディング。ほぼ満員の会場に休憩の間にも次から次へと人が入場。通路に出される補助椅子もほぼ埋まり、筒井さんと内藤監督が登壇、待望のトークショーが始まりました。

  • 今回の『スタア』上映には筒井さんご自宅(原宿)の地下室に保管されている35ミリフィルムを使用。充分に鑑賞できる保存状態で良かった。
  • 『スタア』での水沢アキは顔だけでなく仕草(部屋に駆け込むようなところ)がベティ・ブープに似ていて、お気に入り。
  • 映画監督をやる可能性を聞かれた筒井さん。演出家とちがい、役者をしているのでどうしても他の役者の演技に目がいってしまう。結果、役者の演技一つ一つに指導する(演出家が演技し始める=踊る)ようになる。演出家が「踊り」だすのは良くないので出来ない。ただし制作費がある程度捻出できて、場面場面でその雰囲気にあった監督が撮る(『007 カジノ・ロワイヤル』のように)というならやってみたい。

などなど、あっという間に時間が過ぎていきました。
気になる筒井さんの来年ご予定は…

  • 『ダンシング・ヴァニティ』(新潮社)発売は1/25頃。ソフトカバーにするかハードカバーにするか検討中。
  • ビアンカ・オーバースタディ」の<ファウスト>は太田編集長が一月に出すと言っているので多分出るだろう。ただしその後は…。
  • 五月に朗読会を開催予定(「おもての行列なんじゃいな」「関節話法」)。

とのことです。筒井さん、内藤監督、一角座のスタッフの方々、楽しいひとときをありがとうございました。