筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

『くさり ホラー短篇集』(11/25発売)

  • 初版発行/2006.11.25 角川文庫 つ2−21(角川文庫14476)
  • 並製本 A6版 カバー 帯(黄)
  • カバー画/町田久美「帰宅」 2005年 雲肌麻紙に青墨、茶墨、岩絵具、顔料 写真提供/西村画廊 カバーデザイン/鈴木久美(角川書店装丁室) 379頁
  • 定価:本体590円+税 ISBN 4-04-130527-6 C0193
  • 収録作品/「生きている脳」「肥満考」「ふたりの印度人」「池猫」「二元論の家」「星は生きている」「さなぎ」「大怪獣ギョトス」「我輩の執念」「到着」「たぬきの方程式」「お助け」「穴」「怪物たちの夜」「くさり」「善猫メダル」「「蝶」の硫黄島」「亭主調理法」「アフリカの血」「台所にいたスパイ」「サチコちゃん」「鍵」(解説/貴志祐介

復活!の著作初収録作品は「大怪獣ギョトス」。「傍観者」(毎日新聞版)、「人類よさらば」同様に<毎日新聞>大阪版夕刊掲載作品で、初出は1961.7.9(日本筒井党機関誌<デマ>2号にも再録されています)。私は2002年4月に三鷹市美術ギャラリーで開催された「杉浦茂 なんじゃらほいの世界展」を見に行った際、杉浦氏の手による雑誌付録の双六に「ギョトス」という名を発見。ギョトスの由来、ここにあったか!と思ったものですが、真相はさて…。
怪獣で思い出しましたが、南山宏氏と共同構成したグラビア企画「宇宙怪獣」(<少年サンデー>1966.3.20)はおもしろいです。著作に収録される見込みは少ないと思いますので、この号は古書店で見たら即買いかと(ほとんど見かけませんが)。
なお貴志祐介氏の解説はなかなかに楽しいです。「母子像」のエピソードが笑える。