昨日、日本青年館で行われた「野田昌宏さんを偲ぶ会」に行ってきました。会場に入ると献花台には書棚で微笑む野田さん。今までの言葉にできない感謝をこめて献花してきました。ロビーには数多くの著作・翻訳書・関連書が展示され、その幅の広さと深さに改めて野田さんの巨きさを実感しました。
プログラムは４部構成。家族の方々による野田さんの幼き日々の思い出、共に働いた方々が振り返るテレビマンとしての野田さんの仕事、ファンが語るSFファンとしての野田さん、編集者が語る作家・翻訳家としての姿、どれも野田さんの人柄がしのばれる、とても温かい時間でした。会に出ていたひとたちの言葉、会場でその話を聞いているひとたちの表情で、どれだけ野田さんがファンの方を大切にしていたかがわかりました。
「腹が減ってねえか」と言われてはよくおごってもらったという逸話が続いた後、SF大会の講演の終わり際に野田さんが聴衆に「（次の私の出番までは）１時間ほどありますからどなたかお腹が空いている方はおごります」と語りかける映像が流れたときは思わず笑ってしまうとともにちょっとしんみりしてしまいました。
会場にはなんと柴野拓美さんの姿も。ひとつひとつの話におだやかな表情で耳を傾けておられました。
最後にこの会は、野田さんの戒名から一部をとり「星涯の会（ほしのはてのかい）」として来年以降も続けていくと主催である宇宙軍のかたから発表がありました。
会に参加された皆さん、会を運営されたスタッフの方々、そして野田さんに改めて感謝します。本当にありがとうございました。
