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『不良老人の文学論』

『不良老人の文学論』

  • 初版/2018.11.20 新潮社
  • 上製本 B6判 カバー 帯/黄
  • カバー写真提供/Bridgeman PPS通信社 装幀/新潮社装幀室 299頁
  • 定価/本体1700円+税 ISBN 978-4-10-314533-2 C0095
  • 帯惹句/筒井康隆84歳、好々爺よりも不良爺になる方を断然選ぶ。巨匠14年ぶり、芳醇かつ物騒なるエッセイ集 背=不良極まれり 裏=不良老人はこんなに楽しい! 大江健三郎蓮實重彦ウンベルト・エーコなど世界文学最先端から現代日本の気鋭までを縦横に論じ来り、小松左京井上ひさし丸谷才一たちを悼み、自作裏話を打ち明け、宗教や老いをも論じ去るー
  • 収録作品/I 半島の貴婦人 「宗教と私」「ずっと大江健三郎の時代だった」「若者よ『同時代ゲーム』を再評価せよ」「井上ひさしのこと」「言語による演劇―井上ひさし『言語小説集』」「面白さに拘り続けた人」「ふたつの世界の人」「半島の貴婦人」「そうですか五十周年ですか」「星さんについて、言い忘れていたことなど」「『小松左京マガジン』四十号達成と小松左京傘寿を祝うメッセージ」「人類信じたロマンチスト」「教養にじむお茶目な師匠」「手塚治虫のエロス」/II 情欲と戦争 「情欲と戦争―蓮實重彦『伯爵夫人』」「懐かしい蠱惑の長篇―松浦寿輝『名誉と恍惚』」「川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』推薦文」「阿部和重ピストルズ』」「現代思想としての多元宇宙―東浩紀クォンタム・ファミリーズ』」「惰性への攻撃―森博嗣『実験的経験』」「ポストモダンの掌篇集―本谷有希子『嵐のピクニック』」「モブ・ノリオ『介護入門』」「私の好きな谷崎賞受賞作品―辻原登『遊動亭円木』」「侵犯と越境―池上永一シャングリ・ラ』」「わが死にかたの指針―山田風太郎『人間臨終図巻 4』」「風太郎と明治物」「冲方丁『光圀伝』」「村中豊『新宿夜想曲』推薦文」「今野敏『怪物が街にやってくる』」「山下洋輔『ドバラダ門』」「山下洋輔『スパークリング・メモリーズ』」「CMソングの女王様」「野田秀樹に脱帽」「ひたすら笑いだけを追いかける笑いの実践者」「小國英雄のシナリオ」「映画『美しい星』に思う」「ミステリーの幕があがる」「「そして誰もいなくなった事件」」「時をかけるエーコ」「大らかで根源的な笑い」「ブノワ・デュトゥールトゥル『幼女と煙草』」「青年の成長を描いた二作品」「芥川龍之介侏儒の言葉』」「谷崎礼讚」「谷崎と映画とぼく」「谷崎潤一郎『陰翳礼讃・文章読本』」「谷崎賞のことなど―私と中央公論」/III 今、二極分化の中で [谷崎潤一郎賞選評]「雪沼はどこにあるのか」「二作品受賞を喜ぶ」「独特の文学的世界の構築」「訴求力と文学性」「豚はどうした」「壮大な文学的実験」「初老期と自然への回帰」「さまざまな視点からのフィクション論」「詩的言語による異化」「縦のピカレスク・ロマン」「なだらかに超感覚へ」「新趣向と王道と」「詩と小説の併存」[三島由紀夫賞選評]「笑いのある実験的ファンタジイ」「票が割れてバラつきました」「今、二極分化の中で」[山田風太郎賞選評]「計算され尽くしたベテランの技」「日本人が書く価値と意味」「絶妙の錯時法」「票が割れました」「縄文から弥生へのロマン」「三度読みできる傑作」「不徹底さによる拮抗」「文芸におけるバランス感覚」/IV 不良老人はこんなに楽しい 「佐々木敦筒井康隆入門』推薦文」「佐々木敦『あなたは今、この文章を読んでいる。』推薦文」「筒城灯士郎『ビアンカ・オーバーステップ』推薦文」「筒井版『大魔神』シナリオ執筆の経緯」「小説と共時性」「『聖痕』作者の言葉」「文体の実験 伴走に感謝」「『創作の極意と掟』について」「虚構への昇華について」「舞台装置」「日常のロマン」「孫自慢」「無敵競輪王」「蕎麦道場」「誰か、誘ってくれないかなあ」「表現の自由のために」「日本でも早く安楽死法を通してもらうしかない」「「不良老人」はこんなに楽しい」/附 インタビュー「作家はもっと危険で、無責任でいい」

 ついに『不良老人の文学論』が刊行!『笑犬樓の逆襲』以来、十四年間のエッセイ集大成です。